
診療科について
診療科
血液内科のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。
当科は、平成19年9月より新体制となり、造血器腫瘍に特化してまいりました。現在では微力ではありますが、西東京地区の造血器腫瘍の治療に貢献できていると考えております。血液疾患は発症頻度が少ないこともあり、治療も難しい点もありますが、最近の治療の進歩はめざましく、治療成績は確実に向上しております。それだけではなく、生活の質を考慮した治療法も選択できるようになってきています。このことから、患者様と話し合った上で治療を決定していくことがますます重要になっていくのではないかと考えております。急性・慢性白血病、悪性リンパ腫および多発性骨髄腫に対する化学療法と移植、重症型再生不良性貧血に対する免疫抑制療法などの診療を得意にしておりますが、ほかの疾患につきましても万全の体制で治療を行っています。いつでもお気軽にご相談ください。
外来患者さんの診療は、毎日血液科医師が外来を担当しています。災害医療センターでは、初診の患者さんは原則として他の医療機関からの病状および治療に関する「紹介状」をお持ちいただくこととなっております。入院が必要な患者さんについては5階東病棟で常時20~25人の患者さんを診療しています。ひとりの患者さんに対して複数名の医師が担当する万全の体制で診療させていただいています。また、週に1回開催される診療カンファランスでは、血液内科医師全員で治療方針の検討を行っています。また、白血球減少時の管理は、ヘパフィルターが装着された準無菌室を用いたうえで、必要な部分だけを重点的に対策することによって、患者さんが過剰な精神的負担を感じることなく安全にできるように工夫しています。
正確に診断することを心がけています。そのために、血液検査、骨髄検査、リンパ節生検、CT検査などのさまざまな検査を行うことがあります。もちろん検査は必要な最低限なものにとどめております。診断の確定後は、エビデンスに基づいて治療法を考え、さらに、それぞれの患者さんの病状などに照らし合わせて、最適な治療法を選択します。その過程には患者さんやご家族のご希望を伺うことが重要ですので、治療法の選択のために、ご相談のお時間をいただくことがありますが、ご協力をお願いいたします。
造血器腫瘍に対する化学療法や再生不良性貧血に対する免疫抑制療法を数多く手がけています。特に急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫に対して標準的な化学療法を行い、造血幹細胞移植療法が必要と判断した場合には速やかに移植治療を行います。HLA適合血縁者間の移植は当院でも可能ですが、非血縁者間の移植が必要になった場合は大学病院などにお願いしております。また、多発性骨髄腫に対しては、造血幹細胞移植を含めた、エビデンスに基づいた標準的な治療法を行っております。また、若年の多発性骨髄腫の患者様に対してはCRを目指し、移植前処置を強化した自家末梢血幹細胞移植を臨床研究として行っています。
患者延数 |
5889名 |
6643名 |
7987名 |
---|---|---|---|
平均患者数 |
24名 |
27.1名 |
32.7名 |
紹介患者数 |
232名 |
269名 |
282名 |
逆紹介患者数 |
219名 |
243名 |
238名 |
入院数(延数) |
297名 |
290名 |
385名 |
---|---|---|---|
退院数(延数) |
269名 |
273名 |
367名 |
死亡数 |
21名 |
11名 |
8名 |
一日平均入院患者数 |
22.2名 |
17.7名 |
25.6名 |
平均在院日数 |
27.7日 |
22.5日 |
24.6日 |
急性骨髄性白血病 |
24例 |
22例 |
19例 |
---|---|---|---|
M0 |
3例 |
3例 |
2例 |
M1 |
2例 |
3例 |
5例 |
M2 |
9例 |
6例 |
4例 |
M3 |
5例 |
4例 |
3例 |
M4 |
2例 |
3例 |
4例 |
M5 |
1例 |
2例 |
1例 |
M6 |
0例 |
0例 |
0例 |
M7 |
1例 |
1例 |
0例 |
急性混合性白血病 |
1例 |
1例 |
3例 |
急性リンパ性白血病 |
6例 |
3例 |
9例 |
L1 |
4例 |
2例 |
6例 |
L2 |
2例 |
1例 |
3例 |
骨髄異形成症候群 |
21例 |
31例 |
29例 |
RCUD |
14例 |
10例 |
|
RCMD |
12例 |
10例 |
12例 |
RAEB |
9例 |
7例 |
7例 |
慢性骨髄性白血病 |
8例 |
7例 |
9例 |
骨髄増殖性疾患 |
12例 |
18例 |
2例 |
慢性リンパ性白血病 |
1例 |
1例 |
1例 |
成人T細胞白血病/リンパ腫 |
1例 |
5例 |
2例 |
非ホジキンリンパ腫 |
51例 |
60例 |
47例 |
Diffuse |
34例 |
39例 |
32例 |
Follicular |
10例 |
14例 |
9例 |
Mantle |
3例 |
5例 |
4例 |
MALT |
4例 |
2例 |
2例 |
ホジキンリンパ腫 |
3例 |
1例 |
2例 |
NS |
2例 |
1例 |
1例 |
LP |
1例 |
0例 |
1例 |
多発性骨髄腫 |
45例 |
58例 |
60例 |
原発性マクログロブリン血症 |
3例 |
4例 |
5例 |
特発性血小板減少性紫斑病 |
7例 |
6例 |
22例 |
|
|
|
|
*自家末梢血幹細胞移植 |
7例 |
13例 |
24例 |
多発性骨髄腫 |
6例 |
12例 |
23例 |
非ホジキンリンパ腫 |
0例 |
1例 |
1例 |
当科では、多発性骨髄腫などに対して幹細胞移植を行っています。
抗がん剤投与後の骨髄抑制の時期に白血球を増加させるG-CSFを投与し、末梢血中に幹細胞が出現した日に幹細胞採取を行います。
当院で使用している血球分離器
(Fresenius社のAS-104)
患者様に移植前処置を行った後に、十分量の造血幹細胞を輸血と同じように輸注します。輸注後は幹細胞が生着するまで、無菌室内で過ごしていただきます。
このように幹細胞を輸注します。
患者様を診療するうえで用いた検査データ・保存検体等を症例報告、臨床研究等に利用させていただくことがあります。この場合、お名前・ご住所など患者様を特定できるようなことは一切ありません(匿名化といいます)。
なお、このような利用を希望されない場合には主治医にお伝えください。
セカンドオピニオンのご希望の患者様について、紹介状および資料をご持参の上で受け付けております。急性白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫等の悪性腫瘍の診断、治療にお困りの患者様は特にご相談下さい。水曜日の午後に予約制で受け付けておりますので、予約センターにご連絡下さい。
災害医療センターの血液内科はあらゆる血液の病気を扱っていますが、地域の中核病院としての役割を果たすために、白血病、悪性リンパ腫などの腫瘍性の病気や、重症の再生不良性貧血などの治療が難しい病気の診療に重点をおいています。そのため、病状によってはお近くの医療機関へ逆紹介させていただくこともあります。また病状が改善した場合も積極的に逆紹介させて頂きます。
当科は、血液指導医が所属し、かつ日本血液学会研修施設に指定されており、規定の研修を行えば血液専門医を取得することが可能です。また、将来血液内科を希望される先生のみならず、腫瘍一般に対する研修の一環として、1~2年の後期研修も受け付けています。研修後の進路についても、スタッフとしてそのまま残る道もあります。ご希望の先生は、竹迫(e-mail: )までお気軽にご相談下さい。
【役職】 |
医療情報部長、第一病棟部長、血液内科医長、輸血療法室長 |
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【氏名】 |
竹迫 直樹(Naoki Takezako) |
【資格】 |
医学博士、 |
竹迫 直樹
【役職】 |
血液内科医長、通院治療センター長 |
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【氏名】 |
能登 俊(Satoshi Noto) |
【資格】 |
医学博士、 |
能登 俊
【役職】 |
教育部長、血液内科医長、治験管理室長 |
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【氏名】 |
関口 直宏(Naohiro Sekiguchi) |
【資格】 |
医学博士、 |
関口 直宏
【役職】 |
血液内科医師 |
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【氏名】 |
金子 直也(Naoya Kaneko) |
【資格】 |
日本内科学会認定医、日本血液学会専門医、緩和ケア研修会受講修了者 |
金子 直也
【役職】 |
血液内科医師 |
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【氏名】 |
伊藤 謙一(Kenichi Ito) |
【資格】 |
日本内科学会認定内科医、緩和ケア研修会受講修了者 |
伊藤 謙一
【役職】 |
血液内科医師 |
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【氏名】 |
西山 理沙(Risa Nishiyama) |
【資格】 |
緩和ケア研修会受講修了者 |
西山 理沙